石川県私立鵬学園高等学校のホームページを訪れていただきありがとうございます。
本校は昭和38年に能登地区唯一の私学として開校した七尾女子高校を母体とし、平成2年に男女共学制導入に伴い鵬学園高等学校と改名し今日に至っています。
昨年度は61周年を迎え、約6,000名の卒業生を輩出してきました。卒業生の活躍を耳にするたびに七尾女子高等学校の建学の精神にある地域に貢献する人材育成と鵬学園高等学校の建学の精神にある世界を視野においた人材育成の両面を感じておりました。本校は私学であるため、学校は変われど教える教員は変わりません。そのことが様々な分野で活躍する人材育成につながっていると考えます。
本校は石川県において口能登唯一の私学としてこの地域の人材育成に大きな使命感を感じております。急激な社会の変化に対応すべく教育にも同様の変遷を求められている中で、本校も変化に追随していく必要があります。例えば、前倒しとなったGIGAスクール構想や新しい生活様式をもたらした新型コロナウイルス対策などで教育の在り方も大きく変わりつつあります。本校も時流を見極め柔軟に対応しながら、七尾女子高等学校及び鵬学園高等学校の建学の精神を受け継いで人材育成していく所存です。
さて、鵬学園は令和6年度からコースを大幅に変更することになりました。これまで漠然としていたクラス編成は少子化の現在において意味をなさなくなってきたと判断しました。入学してから何をしたいかを探すのも高校生の時期は大切ですが、高校選びにメリハリがあれば中学生も自身のキャリアについて真剣に考えるのではないかという思いもあり、石川県の能登半島で育った子供たちをこれからの時代にあった形で教育していく課題に少しでもお役に立てればと思い新コース設置にいたりました。公立高校に進むのならば、高校進学の学びは必要ありません。能登地区の公立高校の定員数は実際の生徒数よりはるかに多いのが現状です。その現状から考えると学びは必要ないのです。しかし、その考え方は正しいでしょうか?日本や世界の大学は何を求めているのでしょうか?学力はもう求めていないのでしょうか?少子化が加速している能登地区の子供たちは大学に行くなということでしょうか?そんな自問自答から設置に踏み切ったのがアドバンスコースです。少人数制ではありますが確実に学力を身につけさせることをお約束いたします。一方、地元の企業があってこの地域の雇用が維持されています。その地元の企業も他の地域同様に人材不足に嘆いています。そんな地域で活躍できる人材育成も本校の使命だと自負しています。もともと七尾女子実業高校だった本校の校章の後ろには「いとまき」のデザインが施されています。口能登の基幹産業であった軽工業を支える女性の育成に力を注いだ精神を受け継ぎ現代に通用する産業教育に少しでもお役に立てればと思っています。また、昔は「感謝の心」「謙虚な心」「マナー」「礼儀」そういった教育が空気のように各家庭で行われていたのに、海外文化の国内浸透、経済活動の発展によりいつの間にか失われてしまったことは多くの年配者からすると残念でならないでしょう。折角、日本らしいよき家庭教育を風化させることは更に国際競争力の低下につながるのではないかと警鐘を鳴らす人もいます。そんな中、大学の先生方で学術的に研究し「ライフスキル」という形で現代の子供たちにもう一度日本人の素晴らしい部分を開花させる取り組みがなされており、次年度、本校がその「ライフスキル」を日本で初めて高校で授業として取り入れます。いずれは「鵬スキル」として本校独自のメソッドを構築していきたいと考えています。新コースはまだなじみも実績もありませんが希望や期待、可能性をもったコースであることは間違いありません。最後に、本校は何を学びたいかという目的意識を持った生徒を求めます。意欲ある生徒が一人でも多く本校の門をくぐることを期待します。来春、本校自慢の枝垂れ桜が咲くころにお会いしましょう。
1. 清く、正しく、優しくを生活の信条とし、何事にも積極かつ全力で臨む人間を育てる。
2. 全てのものに感謝し、他に奉仕する人間を育てる。
3. 一般教養の基礎を培い、知性豊かな実践力ある人間を育てる。